ギター女子とのトーク 120 『実物はすごかったです。』
11月◯日、今日は習い始めて、今月で2年2ヶ月になる女子大生の日だった。
彼女は先日、大学の秋休みを利用して、6日間、アメリカに一人で観光旅行に行ってきたらしい。
彼女の大学の学生は、海外旅行に行く人が多いらしい。
彼女の第一の観光目的は、グランドキャニオンを見に行くことだったらしい。
ラスベガスは、ギャンブルなどをするわけではなく、グランドキャニオンを見に行くための、ホテルを借りるだけらしい。
「で、◯◯ちゃん、グランドキャニオンはどうだった?」
「ええ、先生!、写真で見たよりも、実物はすごかったです スケールの大きさに圧倒されましたー。」
「◯◯ちゃん、アメリカでなんか驚いたことあった?」
「ええ、驚いたというよりも、ビビったことがありました。」
「どんなこと?」
「ラスベガスのホテルのエレベーターで、大きな黒人男性と二人きりになって、ビビりました。」
「で、どうなったの?」
「『ハロー』、って私が言うと、彼も、『ハロー』って、にっこり笑って、とても紳士的で、何もなかったですー。」
「へー?、日本では、公共のエレベーターで、まず、他人と挨拶なんてしないけど、アメリカはするのが普通なのかな?」
「ええ、そうみたいです。」
そして彼女は、お土産に、『ラスベガス』、と名前の入った、『ワインオープナー』、をくれた。
ありがとね。私はいつも安い紙パックのワインを飲んでるけど、クリスマスにはコルク式の、高いワインでも買って、私の彼女とでも飲もうかな?
ああ、『彼女』、は妄想でした。すみません。