私と音楽 7 「音楽と健康」
長い間、ギター講師をしていると、特に若い人などで、『ギターで、自分がかかえてるストレスを、吹き飛ばしたい!』、『ギターで、嫌な自分を変えたい!』、とか、私に直接、打ち明けたり、まあ、特に言われなくても、私から見て、そう思われるような人が、たまに来ます。
私は、それはギターや、音楽への、間違った過度の期待!、だと思います。
まず、『ギターで、自分がかかえてるストレスを、吹き飛ばしたい!』、という方。
もちろん軽い、あまり深い原因のないストレス、『退屈だー!、コロナで巣籠もりばかりで、何かしたい!』、ぐらいのストレスならば、ギターは最適な趣味になりうると思います。
でもそのように、自分がかかえてるストレスを、ことさら言う方にかぎって、わりと、もっと違う大きなストレスを抱えている場合が、少なからず、あるように思われます。
そう、なにか重大な原因によるストレスの場合、ギターうんぬんではなく、まず、その原因、(例えば、学校や職場などでの人間関係などの葛藤・ねじれ、等)、を取り除くのがベストだと思います。
それが無理な時は、身の回りの環境などを変えることで、良い方向に向かうこともあるかと思います。
また、時に病的な原因による時、異常に苦しい時、実生活に支障をきたしているような場合は、医療機関にかかる必要もあるかもしれません。
まあ、若い人に限らず、年をとるにつれ、多くの方が、なんらかの病気や、体の不具合をかかえている場合が多いように思われますが、、、。
誤解されないで欲しいのは、完全な健康体じゃなきゃ、ギターはできない!、などと私が言ってるわけでは、決してありません。
私自身、悪いとこがちらほら、いや、いっぱい 、、あります。
でもまあ、それほど重大なものは、無いようですので、今のところ、ギター&ギター講師を続けられていますが、、、。
ギターは、前述した、大きな不調の時、そうした時期を乗り越え、心身にそこそこのゆとりが出来たときに、始めるのが良いと思います。
ギターや音楽に、病気を治すような大きな治癒力は、直接的には、あまりないと思います。
大昔(数百・数千年前?)は音楽だけで病気を治療しようとした種族?・手法を用いる施術(本当に有効だったかどうかは不明?)
、もあった、、、という話を、なにかで耳にした記憶はありますが、、、。
今でも、ヒーリングミュージック(心と体を癒すための音楽)、というものもありますが、、、私はちょこっと聴いてみましたが、逆に、いらいらしたりして、すぐ聴くのをやめました。なんか、あざとさ?を感じたっていうか、、、、、すみません!、私のたまたま聴いたのが、私に合ってなかったのかもしれません、、、
私にとってのヒーリングミュージックは、ずばり、『パット・メセニー』、ですね、、、。
まあ、そう、それよりも、音楽は、補助的な力、例えばスポーツ選手が、よく試合前に、好きな音楽を聴くように、アドレナリンを増幅させたり、人や曲によっては、落ち着いて冷静な心になったり、、、の効果を発揮することは、もちろん確実にあります。
私は昔、下半身麻酔の手術の時、手術室で音楽をかけてもらったら、かなり気持ちが楽に、手術を受けられた経験があります。もちろん、点滴から投入している薬の働きも大きいとは思いますが、、。心と体は、分け難いものであります。
そう、病気を治す治癒力を高める・手助けする働きには、充分なりうる場合があると思います。
それと、テレビでお医者さんがよく言うのは、ギターやピアノなどは、指をよく動かし、頭・脳、も良く使うので、認知症予防にとても良い!、らしいです。私もこの点は、間違い無いんじゃないのかな?、と思います。
次に、『ギターで、嫌な自分を変えたい!』、、と言う方、、、。
ギターに関係なく、素直に、嫌な自分を、さっさ!と、変えてください!
まあ、とはいえ、音楽は、楽しいものであり、ずっと続けていくことによって、豊かな心を育み、豊かな人生を送っていけるような気が、私はしています。
なにも趣味をもってない方、退屈を感じてる方、是非、ギターを始めてみられては、いかがでしょうか?
逆を言えば、大きなストレスを感じて、体調不良の方は、そうした時期を乗り越え、心身にそこそこのゆとりが出来て、体調も良くなり、何もすることがない!、手持ち無沙汰だ!、と、退屈を感じてしまうほどの時に、ギターを始めてみるのが良いと、私は思います。