ギター女子とのトーク 115 『先生にはいつも、、、』
5月〇日、今日はもう習い始めて、1年半を少し越えたくらいになるだろうか?、20代の女子大生の日だった。
昔の大学生といえば、バイトやサークル・勉強・恋愛、など忙しく、数ヶ月で辞める人ばかりだったが、最近の大学生たちは良く長く続いている。
彼女も来る前に少しアコギを、1年くらい、自己流で弾いてたみたいだが、聴いてみると、まあ、1・2ヶ月程度の腕で、しかもいい加減な弾き方だった。
今は、私のアコギとエレキ、両方のレッスンを受けて、どんどん、きちんとした演奏に近づいていっていて、彼女は楽しいみたいだ。
今では、わずか、1年半ちょっとなのに、当教室では一番上手くなっているんじゃないかな?、と思うレベルに達している。すばらしい
ちなみに私は、食の好み以外は、あまり神経質なタイプではないと思うが、、、まあ、ギターの教え方については、『おおらかな性格でありながら、技術的なことには、とても細かい!』、らしい。
、というのも、いろいろ他の教室に習っていたが、納得いかず、当教室にたどり着いた、という方も時々おられ、そういう人たちが、口を揃えて言うので、ある程度の、信憑性はあるのかな?、とは思われるのだった。
そういう人たちが言うには、前の教室では、『優しく親切だが、先生のギターが、現役のプロ!っていう割には、下手に聞こえる。』、とか、『ものすごくギターの上手い先生だが、教えるのが、ものすごく下手で、良く分からない!』、『先生に、楽譜を読むな!、と、取り上げられた!』、などの状況だったらしいが、実際、私は、他の先生とは交流が一切ないので、本当のところは分からないのだが、聞く限りでは、『そんな教え方をしているのか?』、とか、正直、びっくりした。
まあ、実際、私はメジャーレーベルでCDを出してるようなプロではない(昔、一応、あるプロダクションに、アーティスト登録はしていたが、きつくなってやめた。今も登録が、そのままなのかは分からないが、、、、。
あるときは、大手芸能プロダクションの、俳優のオーディションの最終選考にまで残ったが、行かなかったこともあった。もう、なんになりたいか分からなくなっていた時期もあった。
その後、別の音楽プロダクションと交渉が成立しそうだったが、私はそっちの方では、やはり、やる気もエネルギーもあまりなく、実力もそれほどないと思ったし、自分の天職はギターの先生しかないのではないか?、と悟り、やめた。そう、別にプロになんてなりたくはなくなっていた自分がいた。その時、プロを目指すのをやめたのを知った親戚のおじさんは、私を、なぜあきらめるのだ!、と、強く罵った。しかし、そういうことではないのだった、、、。)、、、だが、教えるにあたっては、そんなことは全く関係ない。教えるのが下手な先生は、やっぱ下手なのだ!
そういうことは、昔、ある、のちにプロになった先生や、そうでない先生を何人か、見たり、直接、接したりして、実感したことが何度かあるのだった。
生徒さんの主観的感覚・判断もあるだろうので、実際の事実的な情報の正確さは判断しかねる面もあるが、まあ、それにしても、私がそんなことを気にかける必要性は、微塵もないのだった。ただ、『ほう?、そんなこともあるんだねえ?』、くらいで済ませればいいだけの、世間話、程度のことなのだった。
私は、もとより人のことは気にしない!、っていうか、他人に関心をほとんど持たない性格?、考え方、なのであった。
というのも、なぜそうなのか?、というと、それは、自己中心的な性格ってことではなくて、私は、『人様のことに、あえて関わらない、まずは、自分の足元だけを見つめて生きる!、という、謙虚さが必須だ!』、と、考えているからなのだった。
ギターをやっていくにあたっては、まず自分で、自分と向き合って、取りあえずは、一人で練習してやっていくしかないからなのだ。
人様のことを考え、思い煩う暇なんてないのだ!
さて、前置き・考察が長くなってしまったが、今日、彼女が今、やっている曲のリードギター、だいぶ上手くなってきたが、まだまだ、チョーキングが甘い!
「〇〇ちゃん?、だいぶ良くなったけど、まだ、牛が泣いてるような音だねえ?」
「はい、そうですね? 」
「ちょっと、俺が弾いてみるね?」
「先生?、ついでにパソコンで録音してみれば?」
「いや、どうせ、少し間違えるだろうので、録音は、いいよ、、、」
、と私が弾き終えると、彼女は、、、
「なんて先生のギターは、カッコいいんでしょう!、なんか、心にグッと刺さるっていうかあ?、、、いつも感動させられますうー!
」
「そう、昔、勤めてた河合楽器や、、ヤマハ(ホテルのクリスマスイベントでセッションしたり、ピアノの発表会にゲストで出演したり、、)、のピアノの先生からも、昔からよく、言われてたねえ?、、、」
「ああ!、そのような演奏にするには、どうすればいいんですかあ?」
「うん、〇〇ちゃん、前にも言ったように、ただお行儀よく弾くんじゃなくて、音楽の中にすんなり入って弾くってことだよ!、うん、つまり心の底から、歌うように弾くってこと、、、。もちろん心だけじゃなくって、冷静な技術も必要だけど、、、」
「ええ、なんとなくわかりますが、そこが、簡単なようで、難しいんですよねえ?」
「うん、そうだね?、いつも好きな音楽を聴くときから、ぼっーと聴いていてはダメ!、身を入れて聴いてごらん」
、と私が声に出して、実演して見せて、今日のレッスンは終了した。