レッスン風景 4 (ブルーノート)
私はレッスンでは相手が今、理解できそうな事しか教えない。
そう、雑誌や人から聞いて早すぎる質問をする人もけっこういる(本人に罪はない)が、概要を初心者用に説明して、『今はまだここまでだけどね』、という事も多い。
いたずらに、じらしてるわけではない。私はどちらかというと早め、早めに教え、その後、習熟するのを待つ教え方である。
しかし、今日はその時だった。
アドリブ講座での一風景、
「〇〇君、えーっとね、俺が考えたのか、何かの本で読んだのか忘れたけど、まあイメージは参考になると思うんで聞いてね?」
「あっ、はい。」
「200年以上前、アメリカ大陸が発見されてね、、、 ~中略~
、、、当時の白人の音楽はCなどのメジャーキーでは、ドレミファソラシドというメジャースケールを使うのが一般的だったそうな、、、。
しかし黒人の彼らはメジャーキーなのに悲しいマイナースケール(ド・ レ ・bミ・ファ・ソ・bラ・bシ・ド)も弾いてしまったそうな。
よって、ミやシがフラットした音も混在して弾くようになった。
そうこうしているうちに、ソもフラットして、bラ・シ いらねえな!(笑)、なんて感じで
基本 ド・レ・b ミ・ミ・ファ・bソ・ソ・ラ bシ・ド っていうブルーノートスケール(基本、明るめなんだけど、悲しいブルーな音を含んでるスケール)が誕生したっていうか、、、。
まあ、ストーリーの信憑性はともかく、そういうスケールなんだよね!」
「ええ、先生! そのストーリー、けっこう納得しましたっ!わかりやすいです!」
「うん!多分俺の作り話、空想?だろうけど、音楽的には(スケール把握は)これでいけるよね!!
まあメジャースケールから3度・5度・7度をフラットさせた音を混ぜ、7度のシは省いたって言えば済む話だったけどね(笑)」