ギター男子とのトーク 127 「先生、これ、、、。」
今日のラストは20代の大学生の男の子。
ゴールデンウィーク中は、1日に一人か二人しか来なかった。
みんな、旅行とか遊びに行ってるのかな?
彼は、ギターを準備する前に、
「先生、これ、、、。」
と、お土産をくれた。
「鹿児島に家族旅行で行ってたんで、、、良いお茶と、山芋の饅頭(軽羹・かるかん)です。」
「ああ、ありがとね!、でもごめん、俺は山芋アレルギーで、食べるとアナフィラキシーショックを起こすんだ。でも、家族は大丈夫なんで、ありがたくいただくよ。」
「そうだったんですかー?、すみません、事前に先生のことを聞いておけばよかったですね。」
「いやいや、ごめん。俺は山芋と牛乳そのものを食べると、ダメなんだ、、。でもたこ焼きに入ってる少量の山芋や、ピザなどの乳製品とかなら大丈夫な場合が多いんだよ。たまに下痢をするくらいで、、、。山芋と牛乳そのものは、それぞれ、昔、10回以上症状が出たんで、間違い無いと思うんだけど、、。それからは食べてないんで、もう、治ってるかも?、、、。」
「そうだったんですかー。先生、食べないでくださいね!」
「うん、アナフィラキシーショックと言っても、病院に行ったことはなく、それらを食べると、立つのもやっとで、這って歩かなければいけなくて、声を出すのも小さい声しか出なくて、お腹も痛くなり、動悸がして、息も苦しくなる、くらいだけど、、、いつも『救急車を呼ぼうかな?』、と、思っているうちに市販のある薬を飲んで、2.30分で落ち着くんで、呼んでないし、病院にも行ってないんで、アナフィラキシーショックと言えるかどうかはわからないんだけどね?」
「先生、それ間違いなく、アナフィラキシーショックですよ。絶対食べないでくださいね!」
「昔は山芋と牛乳、両方好きでよく食べてたんだけど、ある日から突然、そうなっちゃったんだよねー。ごめんね、せっかくいただいたのに、でも家族は食べられるんで、ありがたくいただくよ。俺は、この美味しそうなお茶をいただくよ。」
次日、母に軽羹をあげたら、美味しかったと言っていた。