私の音楽機材 53(量子化ビット数)
前回の続きで、今度は音の縦軸・音圧のお話。
音は、波で表されるので、前回の動画の例えは、少し違うのか?、とは思いますが、感覚的には似てるので、今回もあえて例えてみます。
今度は音の大きさを扱うのが縦軸で、CDは、44.1khz(44,100hz)だから、1秒間に44100回の音のサンプルが鳴っているので、先頭の1個目のサンプルがどの大きさで鳴っているかを、数値化する。次の44100回分の2個目の音も、数値化、999個目、22000個目、44099個目などと、1秒間に44100個分、数値化する。
そのときに、絵だったら、格子状の画面を想像してみてほしい。ここは、黒、ここは、灰色、ここは白、次は灰色、次は赤、、、、などと、格子の目が細かいほど、なめらかなグラデーションや、表現ができる。
音でいうと、その格子の数が、『量子化ビット数』、だ。
CD は、1秒間に 44,100 回サンプリング(音を採集)、音圧を16ビット量子化、2の16乗=65,536段階、に分けてるということになるらしい。すっ、すごい
これが、24ビットや32ビットになると、さらに細かくサンプリングされることになる。
ビット数が大きいほど、小さい音から大きな音まで、細かく表現でき、音のダイナミックレンジが上がって、繊細かつ、迫力のある音になる。
先に述べた、サンプリング周波数と、量子化ビット数が、高ければ高いほど良い音になる、、、はずである。
人間の可聴域周波数は、一般的に、20~20,000Hzくらいと言われているが、私が20代の若い頃、ちょっと、右耳の音がこもっているように感じたので、耳鼻科に行って、聴力検査をしてもらったら、先生が、
「君、なんか変なことをしたかね? オオカミに聞こえるような高い音まで聴こえてるじゃないか!、おかしいよ!」
と、軽く、叱られた。
狼は調べられなかったが、犬は50,000Hzまで聴こえるらしいので、私もそうだったのだろうか?
うん、多分、測定機械の不調であろうか?
いや、あの頃の機械の電子音というか、高くなればなるほど、風のような音がして、スイッチを的確に押したんだよねー。
まあ、それはともかく、人間の可聴域周波数を超えていても、高いビットやサンプリングレートで録音した方が、人間は音の良さを察知するものみたいだ。
よって、私の実験が始まったのだが、皆さん疲れてきたかもしれず、、、またまた、次回に続く、、、。