ギター男子とのトーク 77 「やめる理由が見つからない!!」
〇月〇日、20代のイケメンの日。
「〇〇くん?、君が来たのは確か3年前の3月だったんで、もう習い始めて、今月で4年目に入るね?」
「エッ!、もう、そんなになりますかあ?、僕みたいに長く習う人は少ないんでしょうね?」
「んっ?、そんなことはないよ! 4年目に入っている生徒さんは、君で、確か8、9人目じゃないかなあ?、みんな最近は続いている人が多いんだよね?、もちろん、続かない人も、2、3ヶ月から1、2年未満の人と、そこそこいるんだけどね?
」
「そ、そうなんですかあ?、僕が特別、長いのかと思ってましたあ!」
「そんなことはないよー。今は普通ですー。私もこの傾向の分析はできていないけどねえ?、うん、まあ、分析するつもりもないんだけどねえ?、そんなの、分析すると、即、形骸化、心が死んでしまう!、んじゃないかと、、
何も考えなくていいんじゃないかと、、、。まあ、ややこしいことを考えるのが、私は嫌いなだけなんですけどね?、、、」
「先生!、僕はここに来て良かったですー
なんか時間もゆったりしてるしー。キツキツの時間だと、しんどいなー!、って思ってたんだけど、とにかくここは、ゆったりしてるんで、楽に習えてますー」
「ああ、ありがとね!、まあ、特に深くは考えてはいないんだけど、河合時代の反省(大きな会社はキツキツの時間調整で仕方ない!!)、を踏まえて、もっと私は、今はのんびりレッスン前後の時間を流したいなーっ、と思ってるんで、次の生徒さんとの間には30分のクッション時間を設けてるんだよね。」
「先生、僕は考えるに、今、ギター教室をやめる理由が、見当たらないんですー」
「ああ、そうなの?」
「そうなんですよー。会社の同僚で、『ギターするぞっ!!』、ってやり始めた人も何人かいるんですけど、すぐにポシャって、ギターやめてしまってるんですよねー?、なんでかなー?って、、、」
「ああ、そんなものなんですよね?ー、やっぱり、特に社会人とかになると、『今度、ギター教室に行くまで練習しておかなければっ!』、とかの、『足枷』、がないと、なかなかモチベーションが保てないんじゃないんですかねえ?」
「先生!『足枷』、はちょっと違うんじゃないですかねえ?(笑)」
「ああ、ごめん、ごめん、言葉の選び方がまずかったね?、まあ、でも、次の週への、課題とか、自分の演奏をチェックしてくれる相手がいないと、人間ってなかなか、、、
」
「そ、そうなんですよねー。ここは知らず知らずのうちに、続いていたんですよね~」
「そう、まあ、〇〇くん、ギター教室やめても死にはしないんで、やめたい時はいつでもやめてもいいんだよ。」
「またまた、先生ったら、そんなことを言う、、、」
「あははっ(笑)、でも、習うのをやめたら、多分、ほとんどの人がギター自体も弾くの、やめてしまってるような気がするんだよねえ?
今まで600人以上、教えてきたけど、街中で元生徒さんに、ばったり会って、『どうね?ギター続けてる?』、て聞くと、ほぼ全員、弾いてなかったんだよねー」
「多分、僕も、そうなると思います」
「うん、みんな、できるだけギターは続けて欲しいね」