ギター男子とのトーク 73 「先生!、やっとなんとか、、、PART 2」
60代のダンディな男性生徒さんの続き、、、
彼が3年半ほど前、体験レッスンの申し込み電話の時、
「ゆくゆくはJAZZなんかを軽く弾けるようになりたいんですが、、、。」
「あ~それならウチじゃ無理なんじゃないですかねえ? 私はJAZZほとんど弾いたことないんで、、。」
「いやいや、そんなことないでしょう? 先生のYOUTUBE動画の、『未知』、なんか見るともう、『この人に習いたい!』って思ったんですよー」
「あははっ(笑)、そんな大したもんじゃないですよー、嬉しいですけど、、、。あれはFUSION(ROCKとJAZZの融合)です。
モロジャズはほとんど弾いたこともないし、聞いたこともあまりありませんけど、、、」
「ああ、それでもいいですから、一度、会ってもらえませんか?」
ということで、体験レッスンをしたら、彼は即決で習うことになった(笑)。
音楽の指向性とかの話は、なかなか会って話してみないと、わからない時がある。
例えば、昔のフォークソングが弾きたいとか、JPOPのバックナンバーや米津玄師が弾きたいとか、いう話なら電話でも伝わるが、『ゆくゆくはJAZZ』、ということだと、なかなかどういう教え方をしていいのか?、悩んでしまう。
「まあ、私のインスト曲もJAZZの要素がちらほら入ってるんで、私と一緒にJAZZを勉強するという形でよければ、、、」
「ええ、それでいいです。宜しくお願いします。」
彼はそれから、フォークっぽいアルペジオ、ファンクのカッティング、演歌(笑)のソロギター、JPOPのソロギター、JAZZのソロギター、などいろいろこなした。習い始めて1年くらい経った頃だったかな?、それと並行してBLUESのアドリブ、JAZZのアドリブの練習に取り組み始めた。今はアドリブだけに集中している。
アドリブと言っても、スケールを教えただけでは、手が動かないし、フレーズのアイデアも出てこないみたいなんで、まずは私がアドリブ例を譜面に書いて、それを上手く弾けるようになってもらってる最中だ
先週、1625という基本的なコード進行で、やっと彼は5通りのフレーズがちゃんと止まらずに弾けた。
「〇〇さん、合格ですおめでとうございます
では、もう2通り教えておきますね。そしてそろそろ来週あたりから、今までやったフレーズ群を、自由に組み合わせを入れ替えて、アドリブしてみましょうね? 」
「エッ、先生、それはまだ私には無理ですー!、やっとなんとか、規定のフレーズをクリアできたばっかりですしー、、、。
」
「まあまあ(笑)、そうおっしゃらずに、やってみましょう!」
「う~む、、、。」
こうして彼の楽しい、『生涯学習』、は続いていくのだった。