ギター女子とのトーク 55 「先生!? 実は、お願いがあるんですけどー?」
◯月◯日、今日はまた例の、「美女」、が来た。
私は、他の生徒さん同様、いつも通り、真面目にきちんと教えた。
うん、今日も良いレッスンだったと思う。
「では、〇〇ちゃん、今日はこれで終わりです。また来週まで、できる範囲で練習しといてくださいね?」
「はーい!、あのー、、、実は、、、先生 お願いがあるんですけどー、、、
」
「ん?、何かな?、、、」
(つっ、ついに来たあっ!、美女からの逆プロポーズか???、『私と結婚してもらえませんかあ?』、、、とか?、、、)
「あの~、本当にすみませんけどー、私のここに最初に来た時に持って来たアコギなんですけどー、先生に言われてすぐにエレキに転向することになった(彼女はエレキが本当はしたいと言ったので)んで、あまり触ってはなくて、その後すぐ1弦が切れてしまって、何年もほったらかしになってたんで、先生に弦交換をお願いしたいなあー、って、、、。
」
「ああっ、そういうことなのね、、、。(一人で盛り上がってしまった、、、反省してます
)、うん!いいよ
、
でも、俺が全部張り替えてあげるんじゃなくて、〇〇ちゃん、アコギの、『弦交換の無料レッスン』、ってのはどう?、みなさん、出来るまで何回でも無料でやってますよ! 〇〇ちゃんもエレキの方を三ヶ月くらい前にやったよね?、あっ!、エレキもそろそろ交換したほうがいいけど、、、。
」
「ああ、そうなんですかあ?、では、『アコギの弦交換の無料レッスン!』、お受けしていいですかあ?
」
「ええっ!、もちろん」
「そっ、それとー、その時に、前、必要だったー、糸巻きの補助をするの、、、
」
「ああ、ストリングワインダーね?」
「ええ!、、それと弦のセットもお願いできますかあ?」
「ああ、ちょうど今、(サウンドハウス)に生徒さんの注文が溜まって来たので、注文するところだったんだよ!、一緒に注文しとくね!
、これとこれでいい?、うん、手数料とかは一切いただきませんのでご安心を
、、、全部で788円ですね?」
「あっ!、ありがとうございますー、お願いしますー。
」
ああ、こうしてまた美女との、私の妄想が瞬時に打ち砕かれたけども、真面目で健全な日常が過ぎて行くのだった(笑)