ギター男子とのトーク 136 「普通サイズのアコギ買いました。」
6月〇日、今日は、先日も話した、ミニギターしか持ってない、60代の新人男性生徒さんが、普通サイズのアコギを買って持ってきた。
メーカーは、モーリスだ。
大分の楽器店で、新品で46000円が、36000円で買えたらしい。
製造中止のタイプなので、多く値引きしてもらえたそうだ。
最初、彼は買う時は、先生(私)に一緒についてきてほしい、と言ったが、私は今は忙しいので、お断りした。
そういえば、何年か前まで希望者には、付き添ったこともあったが、今はやってない。
そのかわり、購入時のアドバイスとして、『普通のサイズで、新品であること』、『ネックの反りがなく、真っ直ぐであること。』、などの購入時のワンポイントレッスンなどをした。
ネックの反りは初心者には分かりにくいんで、店員さんを信頼して、聞いてみるしかない。
楽器店のギターでも、私は昔、反っているギターを、たびたび見かけた事があるからだ。
彼のギターは、ごく軽い順反りで、全然大丈夫、許容範囲内だ。調整も今の所、必要ないだろう。
ん?、私がなぜ?、『ごく軽い順反りで、全然大丈夫』、というのか?、『完全に真っ直ぐじゃないといけないんじゃないのか?』、
ええ、、それはもちろん、その方が理想的ですが、まあ、完全に真直ぐなものを買ったとしても、わずか数ヶ月で、軽く曲がってしまったりするものなんですから、それは、そこそこで、、、ということになってしまいます。
でもまあ、最初だけは真っ直ぐであってほしい!、というのは、人情でもあり、私もそういうものを選びたいですね。まあ、結局、多かれ少なかれ、すぐに曲がり、ねじれが出てくるものなんですけどね?、、、
そうそう、私がなぜ、中古ギターをお勧めしないかというと、ネックの反りが、あまりにひどい場合、ロッド調整しても、直らない場合があるからだ。
彼の新しいギターを弾いてみると、うっすらと、『とろ~ん』、とした響きがあった。
いいギターほど、この、『とろみ』、が多くなる。
まあ、安い割には、そこそこいいギターを買えたと思う。
彼が言うには、
「先生、前のミニギターと比べて、このギター、音が明らかに違うのは分かるんですが、音が良くなったかどうかは、私にはわかりません。」
それを聞いた私は、一瞬、ドリフの、『だめだこりゃ!』、と言う言葉を思い出したが、
「〇〇さん、明らかに音も良くなってますよ。」
「そうですか?、ほんとに?」
「本当ですよ。」
彼は、ほんの少し安心したような顔をした。