ギター女子とのトーク 109 『すぐ出来るんですね?』
9月〇日、今日は20代の女性生徒さんの日だった。
彼女は去年の10月に入会したので、今月でちょうど、1年になる。
最初は、アコギで、ソロギターの曲をやっていたところ、2ヶ月前くらいに、知人からエレキギターをもらったので、洋楽のロックも習い始めたのだった。
彼女の上達力は、すごい!、、、あの、女子には握力的に難しい、チョーキングも、ばっちり音程が取れてきている、、、。
と言うよりか、ただ、私の教えることに、すんなり、素直に聞いて弾いているだけ、なのだが、、、。
本当はそれ、(まずは信頼できる先生の言うことを、素直に聞いて実行できる)、が一番の才能なのだが、、。
もちろん、彼女は、好きな曲・したい曲の好みははっきりしているし、私は必ずしも、その曲が私の好みとは、一致しないことも多いのだが、私の好みは全く関係ないし、私の好みを押し付けることは、絶対ない。
だが、私の性格上、はっきり言うことも多い。
「〇〇ちゃんの、好きなこの曲の、ギターソロ、センス悪いねえ?、下手だねえ?」
「えっ!?、そうなんですかあ?」
「うん、でも、君が好きなんだから、しょうがないよねえ?、きちんと、それなりに、かっこよくなるように、教えるね?」
「ええ、おっ!、お願いしますー。たとえば、先生なら、ここ、どんなソロを弾きますかあ?」
私が、アドリブで、格好よく弾いてみる。
「あっ!?、 なるほど!、本家より、格好いいですね、、、」
「でしょー? 」
個性とか、自己主張とかは、そのあとで、充分、間に合うのだった。
最初は、素直に、上手い人に習って、学習(まねる)、するといい。
そして、技術がある程度ついた時点で、自分自身のオリジナル的な発想・考えを、反映・発展させていくといいと思う。
決して、その逆ではないと思う。
よく聞く話かな?、とは思いますが、あの、天才画家・ピカソも、風景画など、初歩的な技術はものすごく優れていて、そのあとに、前衛的・個性的な画風に進んでいったんだ、という話の記憶があります。
大した初歩技術もなく、のちにひねくれたのが、あの独裁者になった男、と言う話も聞きました。
それが、どれほどの真実を含んでいるのか?、と言うことに関しては、この凡人の私には、よくは分かりませんが、、、。
まあ、そう言うことではないのかな?、、、と、、、。
今日は、彼女が感動したという曲を教え進んでいて、ちょうど、ギターソロ・リードギター、のところに来た。
レッスンの最後、今日教えたところの、2小節を、彼女が、『見本演奏、を録画させてほしい!』、と言うので、その場で弾いた。、、、一発で、成功した。
私にとっては、ソロギターと違って、単音のリードギターの初見弾きは、より簡単で、得意なのだった。
なんせ、その瞬間の、一音・一音に集中すればいいだけだから、、、。
ソロギターは、その時間軸の、縦の列に、最大6音とかが、連なって動くので、初見弾きは、よりいっそう、難しくなるのだ!
私が、さらっと弾くと、彼女が言った。
「すぐ出来るんですね?」
「うん、すぐできるねえ、、、笑 」
「うふふ 笑」
「あはは 笑」
、こうして、楽しいレッスンは、効率よく、進んでいくのだった。