ギター女子とのトーク 80 「先生、ダメです!」
8月◯日、今日はイケメンの男子高校生が終わったあと、すぐに20代の美女が来た。
二人とも予約の日時が決まっていない、不定時の人たちだ。
月半ばを過ぎて、彼女はまだ2回目で、後の人もキャンセルで予約が入ってないので、
「〇〇ちゃん、もう今月も日が少ないし、今日は2回分しない?」
「う~ん、そうですね。いいですか?」
「はーい!、張り切っていきましょう!」
そこでまず彼女は、溜まってた2曲のテストをすることになった。
1曲目は私が珍しく薦めた、課題曲のリードギター。
簡単なリードだけど、抑揚をつけて表情豊かに演奏することを目的としたテストだ。
彼女は多少のムラはあるけど、かなりいい線で表現できていた。合格だ
次はJPOPのコードストローク。
テイク2で難なく合格だ
ギターが合格した後は、弾き語り希望の方には歌ってもらう。
もともと歌が苦手とかで、ギターだけ弾きたい人などは、歌うのを拒否しても良い。
彼女は後者の歌いたくないタイプだが、以前、彼女がチラッと歌っているのを聞いて、私は彼女が歌が上手いのを知っていた。
「〇〇ちゃん、歌ってみようかー?」
「いっ、嫌です」
「まあ、そう言わずに、俺のために歌ってくれない?(笑)」
「せっ、先生、ダメです!(笑)」
今回も、彼女の歌手デビューを、口説くのに失敗してしまった。