ギター男子とのトーク 72 「先生!、やっとなんとか、、、」
〇月〇日、今日は60代のダンディで、優しく気さくな男性生徒さんの日だ。
彼は3年ちょっと前、入会した。
ゆくゆくはJAZZなんかを軽く弾けるようになりたいが、とりあえずはエレガットでソロギターから、、、という彼の希望だった。
でも、(彼の希望で)最初はなぜかアルペジオの曲から始めた(笑)。
今、思うと順序としてはそれも良かったのかもしれない。
彼が最初に体験レッスンに来たときに、書いてもらったアンケートによると、中学生時代に半年くらいフォークソングを弾いていたが、全然うまく弾けなかったらしい。
3年以上前なので、私も記憶が薄いが、何かコードストローク的な曲、『スタンド・バイ・ミー』だったかなあ?、なんか忘れたけど、数個のコードを、やっとたどたどしく弾いていたのは覚えている。
アルペジオの曲が3ヶ月くらいで終わって、ソロギターの曲に移った。
ソロギターも1曲、3ヶ月くらいかかったが、そこで彼は見事に開花した
「〇〇さん、ソロギターいいですねえ よく情感が出てますよー
」
「そうですかー?、お世辞でも、先生にそう言って貰えると嬉しいです。」
「〇〇さん、私はお世辞は言いませんよ!、ただ、思ったことを言ってるだけですよー」
私は、生徒さんが上手くなるために、おだてたり、ましてや、けなしたりはしない。
ただ、上手く弾けてたら、『いいですね~』、と言うし、弾けてなかったら、『そこは間違ってますよー!』、と教え直すだけだ。
多分、そういうところが、理系的な気質が現れてるのかもしれない。
「私は褒められて育つタイプなので、先生、私が弾けなかったら、叱ったりしないでくださいね!」、という女性がたまにいるが、
「私は褒められて育つタイプなので、先生、どんどん褒めてくださいね!」、という女性もいたりして、多少びっくりすることもある。
私はそういう類のことに精神を使いたくない。もちろん、上手く弾けてたら褒めることはあるかもしれないが、無駄に褒めることはない。また、弾けなくて叱ったりすることは、私の性格からありえない。 ここはスパルタ教室ではない(笑)
もっと、気を楽にして習ってほしい。
あっ、彼のギターの進行状況についてもっと書くつもりだったが、彼とは関係ない話で、脱線してしまった
続く、、、、かも?