音楽回顧録 20 「ヤマハ系ギター教室を退学」
結局、私は、『H先生』、のレッスンを、マンツーマンで受けられることになった。
私の、この少ない経験からでも、グループレッスンよりも、マンツーマンレッスンの方が、格段に素晴らしく、嬉しい貴重な体験であることがわかった。
そして、レッスンでは、『H先生』、が用意してくれた譜面を、私はその場ですぐ弾けることが多かった。
難しい曲では、次の週までに弾けた。
その都度、『H先生』、は「ひえー!、もう弾けるの?」、って言っていた。
実際は、そんな大した難しい曲ではなかっただけだ。
間も無く、アドリブ講座も取り入れてもらった。私は、『H先生』、の素晴らしいアドリブセンスに完敗し、同時に感服した。私にとって、夢のようなレッスンだった。
先生は、特に、『ここをこうすればいい』、などということはなく、『もうちょっとアドリブにテーマを設けて弾いていくと、すんなり流れが作れるね、、、。』、というような、『イメージ』、で教えてくれることがほとんどで、実際、具体的なことはほとんど教えてもらった記憶がない。
それでも、私には、先生の素晴らしい見本演奏を聴けることが、何よりの勉強になったし、幸せな時間であった。
しかし3ヶ月経ったある日、『H先生』、が、
「アキラ君、もう、君には教えることがないんだよね~?、今日で卒業だね」
「エッ、先生にはまだまだ、いろいろ教えてもらいたいです!、続けさせてください
」
「ごめん、続けてもらっても、また今までの10曲を、また今まで通り、教えるだけなんで意味ないよ」
結局、私は3ヶ月で、教室をクビになった。、、、続く、、、。