ギター男子とのトーク 52 「先生って若い頃、ギター上手くてモテたんでしょうね?」
◯月◯日、今日はモテるイケメンが来て、こう言った。
「ふと思ったんだけど、先生って若い頃は、ギターが上手くてモテたんでしょうね?」
「ん?、〇〇くん?、君もご承知の通り、私は今は年取って、ギターも上手いかどうかもわからなく(爆笑)なってて?、モテなくてごめんね」
「いっ、いえっ、そんな意味で言ったんでは、、、。
ただ、僕のイメージでは、『ギターが上手い=女性にモテる』、みたいな、、、」
「あははっ、君は、イケメンでモテてるくせに、考えが青いねえ?
私が思うに、今の君がモテてるのは、君の容姿や性格、または、君の職を含めての生活の安定感・将来性とか、であって、君のギターの上手さに惚れてる子は多分、一人もいないんじゃないかなあ? まあいろんなタイプの人がいるので、一概には言えないかもだけど、大体は、、、。」
「ええっ、そうなんですかあ?、昔から、『ギターが上手いとモテる?』、的なことを聞きますやん?
(急に大阪弁、、)」
「うん、俺もよく聞いたけど、それは、『嘘』、だと思うよ
〇〇くん! 俺は、『ギターでモテた!』、っていう記憶はないよ!
まあ、プロの人で、しょっちゅうコンサートをやってて、『きゃー!!』、てのはあるとは思うけど、それはプロゆえのシチュエーションを考慮されてのモテ具合だと思うんだ!、、、
アマチュア(私も教えるプロではありますが、メジャーデビューしてるわけでもないので、その範疇に入るかと、、、)なんかでは、全くギターの腕とかは関係なく、その男性の本来持つ個人的な色気・色彩・人間性・将来性とかが、女性の好みとマッチするかどうか?、だけの問題かと思うんだよねえ?
」
「ええっ、じゃあ、『ギターやっててモテる!』、っていうのは嘘なんですねえ!!?」
「うん、俺、個人の感覚・意見では、そう思うよ!
ほとんどの女性はそんなに君、や他の野郎みたいに単純でもアホ(失礼! 笑)でもないと思うよ?
『ああっ!、〇〇くんってかっこいい!、おまけにギターも弾けるんだって!』、うん、よくてもおまけに、、、的なくらいじゃなかろうか?」
「ええっ、そうなんですかあ?
」
「うん、そう思うよ、ただね?、〇〇くん?、女性、云々に寄らず、ギターなりなんなり、真剣に打ち込んでる人には、それは言葉や視覚的に単純には表せないような魅力・色気は出てくるもんだとは思うよ、、、
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まあ、異性とか、恋愛感情とかとも関係ない、音楽そのものの魅力・快感、そう、うっとりするような陶酔感(カッティングのノリが気持ちよくハマった時・オーバードライブでソロがビシッと決まった時・アドリブがパシッとずっとかっこよく続いた時)、ってなものも、ギターにはあるんだよ? そしてそれは健全で、人間としても最高の安全な快楽(上質な趣味)の一つだと私は思うんです。 私は君たちにそれを味わってほしいと思うんですー。」
「ふ~ん、そうなんですか~?、なんか、僕はそんな感じを味わったことはないですー」
「うん、そうだろね? まあ、言葉にしたら大げさに聞こえてしまっただろうけど、『ギター弾いてると気持ちいい!!』、ってぐらいに理解してもらえればいいかな?、、、もちろん、上手く弾けなくて、『なんか今日は、うんざりっ!!』、って日もあるよ!(笑)
でも、ずっと続けていると、その落差も少なくなってきて、穏やかな日常的快感に変わっていくんだよねえ? さあ、君?、ギター、この先、どうするね?」