音楽回顧録 4 「初めての洋楽との出会い」
中学一年生の終わりの頃、そのH先生が転勤(転校?)前の最後の音楽の授業で、
「もうだいぶ前に解散してしまったけど、イギリスのロックバンド、{ビートルズ}の最後の曲、{LET IT BE}って曲よ!」、と言って皆にラジカセで聴かせてくれた。
『んん!??、 なんという!今まで聴いたことのない、胸のあたりにズン!とくる、うっとりとするような曲なんだろう!!?』
続けて先生は、{LET IT BE}の最初のほうの歌詞を訳してくれた。
「私の心が混乱して思い悩んでいる時、マリア様が現れてこう言われた、『あるがままでいなさい!』、と、」
当時、私はマリア様の事は知らなかった(いまだに知らない)が、なんかその話と{LET IT BE}の歌とがピタッとしっくりきて、生まれて初めて音楽でジーンと心の底からの感動を覚えた。
それは今までのウルトラマンのそれとは別物だった(笑)。西城秀樹の「情熱の嵐」の時とも少し違った。
私は思った。「今度こそ! これこそがロックというものなのか!?」{いえ、お客さん、これも少し違います!!(笑)}