ギター女子とのトーク 112 『センセ、これ、、、』
11月〇日、中学生の彼女が、レッスン開始早々、黒い物体を差し出した。
「センセ、これ、、、」
「ん?、何??」
良く見ると、ギターの足台だった。
「文化祭の前日、お母さんが、パークプレイスの、『島村楽器』、で、買ってきてくれたの、、、」
「そうなの?、良かったね! でも、これ、けっこう軽いねえ?」
「そうなの、軽いの、、、でも、気に入ってるんだあ、、、」
「うん、持ち運ぶのにはいいよね?」
「うん、いつも、ギターのバックに入れてるんだー、、、」
「ああ、ちょっと、壊れやすそうな気もするけど、持ち運びには軽くていいし、もし壊れたとしても、そんなに重大な事項でもないしね?、、、」
まあ、なにより、私が今回、『ホワーン!?』、としたのは、こんなことを、わざわざ報告してくれる、彼女の可愛さにおいてだった。
もう一人の、同い年だが、彼女とは面識のない、別の中学校の女子生徒も、以前、ギターの小物を入れる袋を、『彼女のお母さんの友達に作ってもらった』、という報告をしてくれた。
うん、なんか、良くわからない面もあるが、、、うん、『かわいい報告だ!』
ああ!、われわれ大人は、こういう、『かわいい子たちの、未来を守っていかなければいけない責務がある
』、と、つくづく思ったのだった。