レッスン風景 86 「文化祭直前、初心者入門禁止!!」
以前にも書いたような気がするが、、、
かなり昔、『2ヶ月先の、文化祭に出たい初心者』、から電話がかかって、私が、
「うちでは、ちょっと無理ですねー、他の教室をあたってみてください。」
、と断ろうとしたら、
「もう、3軒も断られたんですよー、ダメ元でいいから、なんとか教えてもらえませんかー?」
しょうがなく、『ダメ元でいいなら、、、多分、ダメですよー』
、と渋々、教えることになったが、本番までの2ヶ月では、どうしようもなかった、、。
しかも、曲にもこだわりがあり、彼の好きな曲で、初心者にはとても無理な、16ビートでテンポの速い、シングルノートカッティング主体の曲だった。
「曲も変えたくないし、絶対頑張ります!」
、と言い張ったわりには、よく理由をつけて、当日キャンセルで、休んだりするのだった。
結局、、、ダメだった。間に合わなかった、、、。
私も、断った他の3件の教室のように、断るべきだった、と反省した。
それからも、ときどき、そういう電話、『ギター未経験だけど、2ヶ月後の娘の結婚式で弾き語りをしたい!、2.3ヶ月で演歌(ウチは演歌を教えてません。弾こうと思えば弾けるけど、、、)、の曲を、ほとんど弾けるようにしてほしい!、基礎だけ(基礎ってどこからどこまでが基礎なのか?、長年講師をしている私にも、実はわかりません!、全てが基礎であり、全てが応用でもある気がします、、、)、2.3ヶ月で教えてほしい!』、等、があるが、全てお断りすることにしている。
そう、なんでも、『頑張れば出来る!』、ということでもない場合がある。
この場合は、圧倒的に時間が足りないのだ。
『あせりは、禁物!』、です。
そういう人は、自分の欲に任せて無理な計画を立て、その割には頑張れなくて、気持ちだけがあせり、じたばたどたばた、期限が迫ると予定が二転三転し、最後はお手上げ状態になってしまうものです。
特に初心者の場合は、『なにかのイベントに出る!』、ことではなくて、『まず、なにか1曲弾けるようになりたい!』、という地道な目標を立てた方が良いと思います。
その次は、『もっと他の曲も弾けるようになりたい!』、、、が、自然かな?、、、
そう、派手で、成功すれば気持ちの良さそうな、人前での演奏をする、(最初は、必ずしも、拍手喝采とはならないのが普通です)、のは、もっと先の話にしたほうが、賢明そうです。
ただ、初心者でも、曲数は少ないけど、結構、弾けるようになったのに、人前に出るのを極端に慎重になりすぎてる人もいます。
そんな人は、私がフォローしながら、早めに挑戦を促すこともあります。