『私の物語 1』
先日、私はめったに行かない、ある、『クラシックのコンサート』、に行っていた。
それは、ちゃんとした大きなホールで行われているものではなく、体育館を借りてて、なんか、近所の人ばっかりくるような、巡業的な雰囲気の演奏会だった。
私は、クラシックとは全く縁のない、音楽関係の仕事をしているものだが、なぜか知り合いに誘われて、観に来ていた。
もちろん、私にとってクラシックは畑違いで、そう、私はそんなに、クラシックが好きではない、(でも、モーツアルトや、ベートーベン・ドヴォルザーク・ビゼー・ラフマニノフなど、例外はあり、好きで、たまに聴いているが、、)、のだが、、クラシック好き?の、みんなの邪魔をしないように、後ろの方で身を潜めて、静かに聴いていると、、、
「みなさん!!、今日は、クラシック音楽が、そんなにカタ苦しいものじゃない!、ってことを、知ってもらいたいので、こんな面白い企画を立ててみましたー!!」
そう、、、まず、『ブッ、バッ、ブッ、バッ』、と、低い音のチューバから始まって、小太鼓(スネアドラム)、トロンボーン・トランペット、サックス・フルート、はたまた、それに上乗せする感じで、ヴァイオリンが加わって、今まで私の聴いたことのない、コミカルな演奏とともに、奏者全員のユーモラスな動きの行進が始まって、観衆の笑いや興奮を誘っていた。
演奏者は皆それぞれが、山羊や羊、うさぎやアライグマなどの動物の、『かぶりもの』、をしていた。
全部で男女7.8人だったかな? 騎士や、貴婦人の格好をしている人もいた。
(この時の音楽がもしも、著作権と関係なく、私の記憶の中のオリジナルな音楽で、覚えていて採譜できていたなら、私は偉大な作曲家になれていたかもしれない?)
『ん?、けっこう、やるじゃないですかあ?、でも、リズム感やピッチが少し緩いですかねえ?』、なんて思いながらも、『けっこう、こういう、地域密着型の演奏活動をしている方の、エネルギーもすごいなー!、、、はたして(はたから、スカしてみてる)私に、観客とのコミニュケーションが、こんなにちゃんとできるのか?』、と自問自答しながら、感服して聴いているところだった。
コンサートが終わって、私は、(なぜかリュックに、MACやエフェクターなどの音楽機材を持ってきていて、それを詰め直したりしなければならなかった)、帰り支度をしていると、聴衆の山に埋もれて、よく見えてなかっただけなのかな?、出演者だったんだろう?、30歳前後の、なんか、あの、よくお笑い芸人がするように、頭全体にストッキング(先ほどの舞台で必要だったのだろうか?)みたいなのをかぶって、顔がゆがんでいる、スーツ姿のスレンダーな女性が私に、スタスタスタっと、急に近づいてきた。
彼女はなんと、、、
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