音楽回顧録 19 「ヤマハ系ギター教室に入学」
私は高校を卒業して、すぐに働きだした。
本当は大学へ行きたかったが、家庭の事情で叶わなかった。
そこは私にとっての人生の大きな分岐点だった。
18歳の時、仕方なく、ものすごく嫌な仕事(もう、この時点で仕事として、姿勢がダメである、、、向いていない、、、するべき仕事ではない
、、、。)をさせられながら、唯一の心のオアシス
として、ヤマハ系のギター教室に通うことにした。
もう、その時はギターを始めて、独学で約4年を経ていた。
その時の先生は、もう大分では有名で、約一年後にはプロミュージシャンになった、『H先生』、だった。
そのヤマハ系の楽器店の社長の言伝により、私は、『(初心者コースである)エレクトリックギター教室』、ではなく、『(上級者コースである)ブルースギター教室』、に配属された。
初めて教室に入ると、口ひげを生やした寡黙な、『H先生』、と、もう一人だけ、おとなしい、けど、フレンドリーな、『G君』、がいた。
『H先生』、が言った。
「え~、君たちは、少しレベルが高いみたいなので、このコースになりました。今日からよろしくね!、まずは1曲目として、この曲を教えて行きたいと思います。、、、ちょっとごめんね?、少し練習しといてね?」、と先生が5分くらい席を外した、、、。
戻ってきた先生が、
「さて、少しは弾けるかな?」
私はそのプリントの全てを、もう弾けるようになっていた。
「ひえ~、ありえないねえ~、アキラ君、君にはもう今日は教えることはないよね~、、、
」
そして残り時間は、全て、『G君』、のレッスンを見ているだけだった。
そういうレッスンが、2回続いた。
3回目に、『G君』、が来ていない。
先生が、
「あのね、アキラ君?、『G君』に、アキラ君にはついていけないので、レッスンを別にして!って言われたんだよねえ?」
「え!、そっ!、そうなんですかあ?、、、」
せっかく音楽の友達ができそうだな?って思ったのに、、、
続く、、、。