街のちょっとした出来事 10 「きっ!君はっ!4」
ちょっと前、今日は母の誕生日祝いに、家族で食事、うろちょろしたついでに、あるディスカウントショップへ、、。
私はその店で、今日突然壊れてしまった腕時計のかわりを探していた。
すると、足元でゴソゴソ動くものが、、、。思わず、踏んでしまうかも?、というところだった。
「ああ!びっくりしたあ、き、君、いたのね?」
2.3歳くらいの女の子が床にベタ~と座って、私を見上げていた!
時計売り場のすぐ後ろが、子供のおもちゃ売り場だった。
しばし、見つめあった、、、。沈黙を破り、女の子が、
「こっ!、これはあ?」
っとチャンバラ、おもちゃの刀を私に差し出した。
私は、彼女がほとんど会話のできない子であることを即座に理解した。
私は小さい子が苦手だが、職業柄、質問に答えずにはいられない!(笑)
私はそれを受け取って、女の子の頭上に振りかざして、
「こうするんだよ!、え~いっ」
、っと軽く切りつけるフリをすると、女の子は、もう、全身で恐怖におののいて、
「ぎゅーん!」、と縮こまっておびえた、、、。
「ああっ、ごめんね!怖かったよね?」
すると今度は、すぐ何事もなかったかのように、
「こっ!これはあ?」、
と小さい黄色いビーズがいっぱい入った袋を私に差し出した。
「う~ん?何かなあ?あっ!これはこの上の、このピストルに入れる玉たちだね?」
「ぴしゅとりゅー?」
「うん、ここにいれて{ば~ん!!}、って、、、。」
「あはっ!、はははっ!、、、」
そうこう彼女と遊んでいるうち(ここまで5分くらい女の子ととりあっていた)に、お母さんらしき人が、遠くから、
「〇〇ちゃん!帰るよ」
、っと怒った。
私は『ああ、やっとお母さんが来てくれた!』、っとその場を離れたが、
その後も、「こっ!これはあ?」、とその子はお母さんに聞いていて、
「もう、こんなの、どうでもいいのっ!置いて帰るわよっ」、
「こっ!これはあ?」
、た、多分、その子はこの言葉しかしゃべれないんじゃないのか?
「もう、ホントに置いて帰るわよっ ばいば~い!」
「わっ!わ~~~ん」
、と店内中にその女の子の全身全霊で泣く声が響いた。
「うっ!」っと一瞬、私は彼女の悲しみが胸に入ってしまい、心が痛んだが、
『うん、多分、それは大げさで、これが彼女たちの日常なんだろう?』
、っというのが正解であろう!、、ということで、、、あれ?あれ?…何を言おうとしたか忘れてしまった、、、。
まっ!、まあ、普通の日常的風景でしたね?(笑)