ギター女子とのトーク 101 「なんか私のギター、弾いてて面白くないんですー、、、。」
20代の彼女が言った。
「先生、(この曲も、ギター弾くことも好きなんですが)、なんかこの曲の私のギター、弾いてて面白くないんですー、、、。」
「ああ、その質問は深いところに来ましたねー。私が弾いてるのは、どうね?」
「ええ、曲が生き生きとしていて、楽しそうですー。」
「うん、それはね、〇〇ちゃんはまだ初心者だから、棒弾き(こんな言葉はないだろうけど)になってるんだよ。例えば芝居の下手な人が、棒読みするって、よくあるでしょ?、あれと同じなんだよ。」
「なるほどですね。よく言ってることの意味がわかります。」
「その役の人間になりきっていないから、棒読みになるんだと思う。よって音楽も、音楽、その曲の中に入り込んで弾けばいいんだよ。でも、それがなかなか難しいんだよね。」
「どうすれば、音楽の中に入り込めるんでしょうか?」
それから、私は実演を兼ねて、音楽への入り込み方を説明した。
「〇〇ちゃん、今、教えたことは、急に会得できることではない場合が多いんで、まずは、すらすらとこの曲が弾けるようになることが必要ですね。」
「音楽への入り込み方」、ここでは秘密(対面でないと説明しにくいのです。)にしますが、けっして哲学・宗教的な事柄などではなくて、実用的な、あるコツと鍛錬が必要になってくるんです。
肝心なことは、対面でしか教えられない場合が多いです。
次の週、彼女は、今習っている簡単な方のもう1曲の曲を、だいぶ生き生きと弾けるようになっていた。す、すごい吸収力だ!