人生回顧録 5 {空を飛ぶ}
小学校3.4年の頃だったろうか?
アメリカのライト兄弟の話かなんかを読んだのか?
私はまさに自力で空を飛ばんとしていた。
ちょうど家の前は坂道があって絶好の飛行経路・滑走路だった。
みかんかなんかの段ボールの中心に、拾ってきた木の枝を主軸としてタコ糸でしばりつけ、鳥のような羽を作った、、、。我ながら素晴らしい出来栄えである。
そして、何度も何度も坂の上から駆け下りて飛ぼうとしたが、いっこうに飛べないんだ、、、。
すぐ、段ボールが手からもぎ取られてしまう。
何度か試行錯誤しているうちに、凄くがっしりしたものができた。
坂の上30メートルくらい上から(道路上を助走をつけて駆け下りたという事である、崖から飛び降りたわけではない。)助走して、ここぞ!という地点でジャンプした
「ああ!2メートルくらい飛べた、う!嬉しい!!」
、すると向かいのおばちゃんが、ずっと私の行動を観察していたらしく、
「ねえ、ねえ、アキラ君、何しよんの?」
「え!? うん、、、僕、空を飛ぼうと思って、、、」
「そうなん?、アキラ君も、大変ねえ!(笑) 頑張ってね」
ああ 子供はまったくバカである(笑)。 まあ、出来るだけ意思を尊重して自由に育ててあげるべきだが、あんまり、〚アホすぎる〛、場合は、止めてあげるべきであろう(爆笑)。