人生回顧録 4 {対象物と一体}
幼稚園くらいだったろうか?おぼろげに覚えている。
宇佐神宮か?別府地獄か?忘れたが、池に鯉が泳いでて、メダカみたいなのをガブガブ大口広げて食っているのを見た。
「ああ!、メダカが鯉を食いよん」
親父、
「アキラ、バカやなあ(笑)、鯉がメダカを食いよんのや!お前はさかさまやあ!(笑)」
「えっ!?これが見えんの?分からんの?」
今、思えば私は見ている対象物(メダカ)と一体になっていたんだと思う。そしてメダカになった私は仲間数匹で「鯉の口の中に入って攻撃だ!、みたいな
。
もしかすると鯉になったり、メダカになったり、瞬時に一体化する対象がスイッチして、どっちが食ってるのか混乱したのかもしれない。
そう、子供は{自我}が薄い! すると対象の中に入り込んでしまい、主客も(鯉かメダカなのか、人間なのか、、、自分が何なのか?(笑))分からなくなってしまうんだろう?
最近テレビで見たが、犬は自我が無いんで、対象物が動かなくても、(例えば石とかでも)、
、自分が動いてしまうと、その方向軸や距離のズレを感じ相手(石)が動いたと思い、あの右に左に、前に後ろにの{おおはしゃぎ}(笑)の行動になるらしい。
もう少し説明しよう。
例えば自分(犬)が右に30cm動くと、石が左に30cm動いたように見えるよね?犬には自分の事が見えない(自分を見つめる自我がない)、石の事ばっかり注視してるから、石が動いたと興奮する。そしてまた自分が動くとまた石も動いたように見える、その繰り返しであの例の躍動感あふれる楽しい動き!となる(笑)。
あ~犬ってバカやなあ~(笑)。
うん、今は私も大人になってしまったんで、そんなことはないが、おぼろげにその時の事は良く感覚を思い出す。お月さんやお星さまを見つめてはその中に吸い込まれるようだった。
おそらく子供はみんなそうであろう?、、それが純粋という事だろう。
心が曇り始めた大人にはとうてい理解しづらい。
ああ、、子供を虐待するような親は、はたして何が、誰が、大事!と思ってるんだろうか?