ギター男子とのトーク 141 「殿中でござる!」
10月◯日、今日は、去年、小学校6年から通っている、中学一年生の男の子の日だった。
彼のお母さんが言うには、彼は私のレッスンが気に入っていて、いつも、時間より早く教室に行きたがっていて、お母さんも、仕事終わりの時間の都合上、そんなに急がれては、困るくらいらしい。
もちろん私の方も、あんまり早く来てもらっても、前の人との関係上、10分前くらいしか、準備が整っていないことが、ほとんどなので、お相手できる可能性は低いのだが、、、。
今日も彼の好きな曲のレッスンが、予定通り始まった。
以前合格した、1曲目のチェックも、かかさない。必ず弾いてもらう。
いつも勝手なリズムで、ストロークを刻んでいたクセが、やっと直った。
「〇〇くん?、やればできるじゃないのー!」
「うん、特にそこのところ意識して、直したよ!」
うん、うちの小・中学生の男女、または女子高生たちは、ほとんど、『タメ口』、だ!
それは、『かわいい!』、と私は思う。
基本的な態度が良ければ、それは全然、『ウェルカム!』、だ。
言葉遣いだけが良くて、言ってることが、『失礼!』、という営業電話も、いっぱいあるこの時世、小・中学生のタメ口は、むしろ、ほっこりするものだ。
ところで、彼が今、取り組んでいる2曲のストローク部分で、(1時間コースで慣れて来たら、2.3曲、並行して教えることは、よくあること。)、全弦を弾いたり、中ほどの弦を弾くだけのケースが、よくある。これを私は、『全中』、と呼んでいる。『全低』、もある。
彼が、それがいい感じにできてなく、全て、全弦を弾いてるだけとかになってると、私はよく、
「殿中でござる!、殿中でござる!」、と言う。
彼が、
「先生?、『でんちゅーでござる!』、って何?」
「ああ、ただの言葉遊びでねえ、、。昔、新選組だっけ?、俺は歴史物は、ほぼ見ないんだけど、その言葉は有名で、こうこうこういう意味があって、『全中』、と、『殿中』、を、『かけた』、だけだよ。」
それでも彼は、けげんな顔をしてたんで、その新選組の一節を取り上げている、YOUTUBEを見せたら、笑って納得していた。
私は結構、こういう言葉遊びをすることがあるので、聞き流すのが苦手な人は、なんか変な(風変わりな)先生に、見えたりしたりして、少し悩ましいかもしれない。 笑