ギター男子とのトーク 130 「先生、楽しかったー!」
高校生の彼は、教室に入ってくるなり、ビニール袋をくれた。
「なに?」
「修学旅行のお土産です。」
「ああ、気を遣ってくれなくて、良かったのに、、、。」
(私は先週だったか?、彼が修学旅行に行くと聞いたので、
『うん、そうなの? あー、あのー、こちらからあえて言うことでも無いんだけど、俺へのお土産とか、気にしなくていいからね。自分のために楽しんで、時間とお金を使ってきてくださいね。』と言っておいたのだった。)
「ええ、でも、先生、『GO TO TRAVEL』、 で行った先で、お買い物クーポンをもらったんで、それを使うついでと言ってはなんですが、、、。」
「ああ、そうだったの? 『GO TO TRAVEL』、修学旅行にも当てはまるんだねえ? それじゃあ、ありがたくいただきますね。」
帰って食べたら、あっさりして美味しい、チョコビスケットだった。
「ところで、どこか、いいところあった?」
「ええ、東京は、『浅草』、が良かったです。」
「ええ!?、『浅草』、って、テレビでしか観たことないけど、おじいちゃん・おばあちゃんの町って感じじゃないの?」
「ええ、でも、食べ歩きが楽しかったです!」
「ふーん、そうなんだー。」
「あと、『横浜みなとみらい』、の夜景が綺麗だったです。」
と、彼は、スマホの写真を見せてくれた。
「おお、なんか、外国のそれよりも、上品な綺麗さを感じるねえ。」
「あと、山梨は、『富士山』だけ、観に行った感じなんですけど、これが想像してた以上にデカくて、びっくりでした。」
彼の写真を見ると、麓の街中から撮ったものだった。
「こっ!、これは!!、この街中の感じと照らし合わせてみると、やっぱ、すごくデカいねえ! 」
「そうなんですよー、感動しましたー」
うん、修学旅行、楽しめて良かったね。