レッスン風景 80 「新入生」
3月◯日、今日は、初音ミク似の、小学六年生の可愛い女の子の、初レッスンだった。
アクリル板越しです。
彼女は、2月の終わりに体験レッスンに来て、習うのを、即決した。
彼女にアンケートしたところによると、一番大事な選択の条件は、『1対1の個人レッスン』、が、必須条件みたいだった。
彼女の美人なお母さんも、それを基準に考えておられたみたいだ。
うん、私も、そう、思う。
もちろん、グループレッスンでも、うまくいけば、なんか、みんなと、仲良くなれて楽しい!、とかいうことも、たまにあるかもしれないが、それは、ちょっと目的が違う!、という人も多いだろう?
多分、普通、ただ、早く、ギターが、上手くなりたい、という人が多いんじゃないだろうか?、、、。
彼女は、来月から中学生だが、部活には入らず、ギターに集中して行きたい、らしい、、、。
彼女は、ボカロ(初音ミクに代表される、コンピューターで合成された声に、歌を歌わせるデジタルミュージック)の曲が好きみたいで、今日、初めてのレッスンで、それを教えようと思ったが、コードは簡単だが、なんかテンポが非常に速い
「〇〇ちゃん、ちょっと、この曲は、最初にするよりも、3曲めくらいの方がいいかもしれないね?、もうちょっとテンポの遅い、簡単な曲から始めようか?」
「うん、私は、まず基礎的なことが、出来るようになればいいんで、曲にはそんなにこだわりません!」
、という、大人な回答、、、うん、安心した!
それで、曲を急遽、変えて、まず、コードの、『G』、を押さえてもらったら、なんか、指が柔らかすぎるのか?、フニャフニャになって、型がきちんと定まらないじゃないですかー?
「〇〇ちゃん、まだ、生まれたてなんで、手が柔らかすぎて、逆に、形が定まらないみたいだねー?」
「先生?、私は、『生まれたばかり』、じゃないですよー。
もう12年も生きてますよー!」
「あはは(笑)、それくらいだと、私からすれば、生まれたばかりですねー!」
「う~ん、、、」、、、彼女は少し、不満そうな顔を、一瞬したように見えた、、、
うん、まあ、とにかく、彼女は、指が柔らかく、フニャフニャで、逆に、形をきちんと作れない!、って状態みたいに見えた。
でも、1時間レッスンの後半には、だいぶ形が出来てきた。
性格も、素直な良い子みたいだし、このまま順調にいけば、2.3年後には、かなりのいい線に行けるのでは?、と思う。