ギター男子とのトーク 39 「音楽理論って、、」
ある男性生徒さんが、
「先生? やっぱり理論を知っておかないとアドリブとか無理なんじゃないですかねえ?」
「う~ん、〇〇さん、そうとも言えるし、そうとも言えないですねえ?」
「エッ それはどういうことですかあ?
」
「あのね、それはね、、、」
私が若い頃、なんか、『理論を知らない俺はダメなんじゃないだろうか?、理論を知らないから、上手く弾けないんじゃないだろうか?』
、とか、よく思ってて、悩んでた。
コードの構成音とかを把握する、『コード理論』、」は高校生の時、その本を買って1週間ほどでマスターしていたが、音楽理論の本は確か当時の大分の書店や楽器店には、めぼしいものは置いてなかったと思う。
高校卒業して、23歳までモヤモヤしながらも、ヤマハ系の講師たちとバンドをしていた。ピアノの人が作ってきた難解なコード進行の曲も全て、手探りと勘でもって、なんとかこなしていたが、それも限界を感じていた。
時折、そのピアノの人が理論の端くれを教えてくれたが、足早に説明されて、さっぱりよくわからなかった。
23歳の時、東京の音楽専門学校に行って帰ってきた後輩の音楽仲間が、その学校で使ってた理論書の初級編を、もう覚えたのでいらないから、ということで私にくれた。
私は1週間読み続けた。
理解できた。
でも、だからと言って私のギターが上手くなるはずもなかった
私はギターですんなりそれを弾けない、表現できないことに気づいたのだった。
でも、唯一変わったことがあった。
それは理論を知らないことへの劣等感からの解放であった。
そう、私は、『理論恐怖症』、にかかっていたのだ。
、、、理論というのは概ね誰かがやったことに対して、後付けで、『こう弾くのもアリですね。なぜなら~、、、。』、というのが多いかも?
それゆえか?、日々、新しい理論が追加されていき、到底全てについてはいけない気がする。
まあ、科学でもなんでも、終わりや完成系が見えるようでは、それは未熟な世界でもある。
音楽は、『終わり』、がない! だから素晴らしい
私はまだ、『始まり』、の方しか知らない! 幸せだ
、ということにしておこう!(笑)
今年はもうちょっとギターを、ただ弾くことに専念してみようかなあ?
ああ、でも若干名、理論を教えているし、そういうわけにもいかないかあ?
ああ、作曲理論も教えているし、、、。
でも、基本はまずあまり考えずに、弾いてみること、作曲してみること! なんだと思います。
そこで、マンネリ・行き詰まったら、少し理論を使って勉強、、、。
「先生は、なぜそんなに滑らかにいろんなスケールが弾けるんですかあ?」
「ん? 君にはそう聴こえるのかい? 私には自分はまだまだ、ぎこちないアドリブだと思ってるんだけど、、、」
ああ、果てしない、、、、。