人生回顧録 2 {東京タワー}
小学校1年の夏休みにはいったばっかりの時、近所の女の子と遊んでたら(私は女の子とばっかり遊んでいた(笑))、急に気分が悪くなって家に帰ると、普通の木の色の天井が朱色に見えてきて、体が吸い込まれそうになって意識を失った。
数日後?意識を取り戻したら立てない! 点滴も刺さっていた。重症な肺炎!らしい。3週間くらいほとんど意識朦朧としてた。
大人になってから母に聞いた話だが、お医者さんからは、「もう、手の施しようがありません!あとは仏様に祈るしかないですね。」、と言われたらしい。
そして母は真剣に仏様に祈ったらしい。
ところで、その頃は{科学}と{学習}という月刊誌を学校推奨で毎月とらされていた。
私は両方とっていた。どちらかに、完成すれば私の背より高い{東京タワー}の紙の組み立て模型が付録で付いていた。
私は意識朦朧・フラフラしながらも、毎日10分くらい組み立てては、意識をなくすように寝込んだ。時には母に見つかり、こっぴどく叱られながらも作り続けた。とにかく、{東京タワー}、が見たい一心だった。
そしてある時、完成!、と同時に病気はウソのように治った!。夏休み明け4.5日くらい前だったかなあ?
母は仏様のおかげ!と思ってるみたいだけど、私は{東京タワー}のおかげだと思ってる(笑)。でも、{東京タワー}、の縁を仏様が運んでくれたのかもね?
あまり私は宗教めいたり、むやみに何かを尊敬したり、信じ込んだり、逆に猜疑心の塊になって疑いすぎたり、そう、ややこしく考えるのは好きではない。
でも、そう、{縁}、と考えるのが日本人の知恵・良さかな?