ギター男子とのトーク 4 [恋]
ほんの、かなり前、若き悩み多き高校生の男の子に、恋愛相談された。
「あの~、先生、僕は二次元の女の子が好きで、三次元の女には興味がないんですけど、なんか変ですか?」
「おーい、ちょっと待った! 会話自体が変(笑)だぞー! 『二次元の女の子』ってなんだ???」、私は当時その言い方を知らなかった。
「『二次元』とはアニメの事で、『三次元』は現実の人間の事です。」
「ああ!物理で、縦、横の世界が『二次元』で、高さが加わると『三次元』ていうのね。面白い発想の言い回しだね。」
「やっぱ、僕、変ですかねえ?」
「う~ん?変と言えば変だけど(笑)、俺なんかも昔、{タッチ}とか{みゆき}の『二次元の女の子』に恋した記憶があるしねえ、変じゃないっちゃそうでもないかあ??あれ??だけど俺はその時も漫画を読んでる時くらいで、通常は『三次元の女の子』が好きだったなあ。やっぱ君ちょっと変かもね?(笑)」
「どうしたらいいでしょうか?」
「うん、良くまわりを見てごらん!君にとってのかわいい子が絶対見つかるよ。恋をするなら人間に恋してよ。」
、、、次の週
「先生!僕、『三次元の女』に恋して、告り、そしてフラれました!」
「へー、君は全てが高速進行なんだね(笑)。まあフラれたのは残念だったねえ。でも人間を好きになれて良かったね。どんな子だったの?」
「30歳の学校の先生です!」
「おいおい、そりゃあ普通フラれるわな!(笑) 君はもっと普通に同級生の女の子とかを好きになれないのかい? 君の感じだと今度は『四次元の女(幽霊)』の方に好みが進んでいってしまうんじゃないかと心配だよ(笑)。」
「先生、それはさすがに無いです(笑)。」
「良かった。」