発表会の効能と副作用

最近、発表会に出た生徒さんが、みんな口を揃えて言うのは、

 

「何か発表会が終わって、ほっとしたというか、重荷が降りたというか、解放された感があって、かつ疲れで、体がだるくて、かといって悪い意味ではなく、発表会に出て、ほんと良かったと思います。ただ今は、やり切った感があって、少し練習ができてないだけだと思います。」

  

と言うような趣旨の話ばかりだ。

 

そう、私 自身も、全く同じような気持ちだ。

 

私も、緊張して、いつもどおりの演奏とは行かなかったけれど、見に来てくれた人の中からは、高評価をいただいたみたいだ。

  

生徒さんも、私も、発表会に出ることによって、特段これといって、大きな変化があったわけではないが、皆さん、何か心の中の、あるほんの小さな部分が、何か、『開いた』、ような気がするのだった。

  

それは、今後の音楽人生において、とても大きな意義があることだと、私は思うのだった。