ギター男子とのトーク 140 「先生との雑談が楽しいです!」

10月◯日、今日は、今年の5月に入った、60代の不定時の男性生徒さんの日だった。

 

そう、つい先日入会したかのような、感覚でいたが、彼は、もう半年目に入っていたのだった。

 

私よりだいぶ年上の方なんだが、彼はフレンドリーで、話好きで、うん、話しやすい方だ。

 

いつもレッスン前に、彼の話術に引っかかってしまい、レッスンが、10~15分くらい、始まるのが遅れてしまう。

 

まあ、彼はいつも、比較的、空いている昼間に来るんで、それでも問題なく、スケジュールが進んでいるんだが、、、。

 

もちろん、レッスン前の雑談や、チューニングなどの準備時間は、当教室では、時間としてカウントしていない。

 

それというのも、私は、河合楽器時代にはできなかった、できるだけ、ゆったり、のんびりとレッスンを、していきたいと思っているからだ。

 

ただ、レッスンが開始してからは、私もそう、のんびりしたレッスンはしていない。生徒さんの技術向上にとって、効率の良いレッスンを目指している。

 

レッスン中に発生した雑談は、カウントに入る。でも彼は、そう言っても、脱線するし、それでも雑談も楽しいと言う。

 

それはそれで、彼にとって楽しければ良いのかな?、とも思うが、やはり、ちゃんとレッスンしてあげたいと思うので、いつも、本題のレッスンに戻すのに、一苦労なレッスン進行を工面している日々だ。

 

彼は言った。

 

「先生、私はギター、全然、上手くなってない気がするんですが、、、?」

 

「〇〇さん、そんなことはないですよ。ギター買って20年くらい、何も弾けなかったのに、簡単な曲だけど、3ヶ月で弾けたじゃないですかあ?」

 

「ああ、そう言われれば、そうですねえ? まがりなりにも、私、1曲、弾けるようになりましたねえ?、、、でも、全然、下手ですけど、、、。」

 

「ええ、〇〇さん、事実だけを見てくださいね? 『弾けた!』、という事の事実を超える欲を持つのは、現時点では、『欲の空回り』、です。」

 

「『欲の空回り?』、、、うん、なるほど!、そのとおりですね! わかりました。地道に頑張ります。」

 

「ええ、ぼちぼち、頑張ってください。」

 

そして彼は、貰い物だけど、、、と言いながら、お茶をくれた。

 

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ありがとうございます。