10月◯日、今日は40代の美女
が来た日だった。
「こんにちわー、あら、先生
、髪を切りましたー？
」
「うん、何日か前に自分で、前も後ろも切ったよー
」
「へー！、すごーい
先生、うまいじゃないですかー
」
「いえいえ、それほどでもー
」
「いやっ！、先生、絶対うまいですよー」
「〇〇さん？、そんなに褒めてもらっても、何も出ませんよー
」
「えー、何も出ないんですかー？（笑）」
「うん、実は俺ねえ、もう何十年も床屋に行ってないんだよねー。行ってもいいんだけど、理容師の人との会話が途切れた時の、沈黙の時間が苦痛で、耐えられないんだよねー、、、
」
「あはは！（笑）、先生、そんなとこ気を使うんですねー」
「うん、俺は実はあまり社交的な性格ではないんだよねー
普段、近所の人や、ちょっとした知り合いの人とは、必要なときは挨拶くらいはするけど、それ以上の会話はほとんど、しないんだよねー
ただ、音楽を通じて、そう、生徒さんとかだけは気楽に話せるんだよねー
」
多分、生徒さんから見ると、意外に思えるだろうけど、私は明るく、内向的な性格なんだよねー。ちょっと変だろうけど
同級生とかが、いい車を買った、家を建てた、お金を稼いでる、綺麗な女性と結婚した！、とか聞いても、なんのその、、、
「ほー、すごいね！、、、でも、『人は人』」、って、思うタイプなんだよねー（笑）。